フェイクニュースを共有する可能性が高いのは誰でしょうか?

フェイクニュースを共有する可能性が高いのは誰でしょうか?

© ゲッティイメージズ

リヴァイアサンプレス:

「誠実さ」の6つのサブディメンション[秩序、有能さ、責任、達成努力、熟慮、自己規律]を見ると、誠実さが低い人は一般的に、自信の低さ、衝動性、無秩序、不注意などの特徴を持っています。もちろん、これらは単なる関連要因です。私たち一人ひとりが（真実だと信じられている）虚偽の情報を共有している可能性があり、この記事では、どのようなタイプの人が虚偽の情報を共有する可能性が高いかを明らかにするために、性格的な考慮事項を取り入れているだけです。

私たちは情報過多の時代に生きています。毎日、膨大な量の情報に直面しているため、一部の情報の真実と虚偽を区別できなくなるのは避けられません。しかし幸いなことに、私たちの「常識」は通常まだ残っています。常識と直感に基づけば、情報源をたどり、真実と虚偽を区別することは難しくありません。

フェイクニュースを共有しているのは誰ですか?政治学者、行動研究者、メディアは、誤った情報の拡散の責任の多くは政治的保守派にあると述べている。

しかし、十分に文書化された証拠があるにもかかわらず、保守派の全員がフェイクニュースを共有したり、その慣行を支持したりするわけではない。こうした大まかな発言は保守的な価値観を持つすべての人を非難するものであり、さらに危険な分極化につながる可能性がある。

偽情報危機の解決策を見つけるには、悪意のある虚偽や陰謀論の拡散を推進しているのは誰で、どのような勢力なのかを深く掘り下げる必要があります。したがって、虚偽の情報の共有に関する私たちの研究では、個人の行動を決定するもう 1 つの重要な要因である性格も調べています。

性格特性を識別し評価するシステムはいくつかありますが、最も広く使用されているのは、ビッグファイブ理論としても知られる 5 因子モデルです。この理論では、性格特性を経験への開放性、誠実性、外向性、協調性、神経症傾向の 5 つのカテゴリに分類しています。この枠組みの中で、私たちは秩序、衝動のコントロール、ルーチン、信頼性の点で人々の違いを捉える誠実性に特に焦点を当てています。

(psycnet.apa.org/record/2008-11667-005)

私たちは、良心性が政治的保守主義と偽ニュースの共有との関連を説明するのに役立つと主張します。

（編集者注：誠実性とは、衝動を制御、管理、規制する方法を指します。誠実性は、目標指向行動における個人の組織力、粘り強さ、モチベーションを評価します。誠実性は、信頼でき細心の注意を払う個人と、怠惰で不注意な個人を比較します。誠実性はまた、個人の自制心と、欲求の満足を先延ばしにする能力の程度を反映します。

衝動的であることは必ずしも悪いことではありません。時には、環境によっては素早い決断が求められることがあります。衝動的な人は、幸せで、楽しく、良い遊び相手だと思われることが多いです。しかし、衝動的な行動はしばしば自分自身に問題をもたらします。それは個人に一時的な満足感をもたらすかもしれませんが、他人を攻撃したり、薬物を摂取したりするなど、長期的には悪影響を及ぼしやすくなります。衝動的な人は一般的にあまり成果を上げません。

慎重な人はトラブルを避け、より大きな成功を収める可能性が高くなります。一般的に、慎重な人の方が賢くて信頼できると考えられていますが、慎重な人は完璧主義者であったり仕事中毒であったりする場合もあります。極端に用心深い人は、鈍く、退屈で、活気がない印象を与えます。 ）

具体的には、良心度の低い保守派（LCC）は、他の保守派や良心度の低いリベラル派よりも多くの虚偽情報を広めると予測しています。私たちは、合計 4,642 人の参加者を対象とした 8 つの研究を通じて、性格、政治的意見、および偽ニュースの共有の関係を調べることにしました。

(psycnet.apa.org/doiLanding?doi=10.1037%2Fxge0001120)

© ニーマンラボ

まず、参加者の価値観と行動を評価することで、参加者の政治的イデオロギーと誠実さを測定しました。次に、これらの人々にコロナウイルスに関する真実と偽りのニュース記事をいくつか見せ、それらの正確さを評価するように依頼しました。次に、各ニュースを共有することを検討するかどうかを尋ねました。

リベラル派も保守派もフェイクニュースを真実と勘違いすることがあるということが分かりました。これはおそらく、自分たちの信念に合致するニュースが真実であってほしいという願望が一因となっているのでしょう。

さらに、あらゆる政治的立場の人々が偽のニュースを共有したが、調査対象となった他の企業よりもLCCの企業が偽のニュースを共有する可能性が著しく高かった。例えば、高い誠実性の次元では、リベラル派と保守派の間に違いはありませんでした。誠実性の低いリベラル派は誠実性の高いリベラル派よりも誤った情報を共有しません。

2番目の研究では、政治的傾向が強いフェイクニュースを使用し、同じ結果、あるいはさらに強い効果が得られました。この調査では、リベラル派も良心度の高い保守派も偽情報を頻繁に広めることはないが、良心度の低い保守派は偽ニュースを頻繁に広めるということが再び判明した。

次に、LCC が特に偽ニュースをシェアする傾向がある理由は何でしょうか?

この疑問に答えるために、私たちは参加者の政治的傾向や性格特性についての情報を収集するだけでなく、混乱への欲求、社会的・経済的保守主義への支持、トランプへの支持、主流メディアへの信頼、ソーシャルメディアに費やした時間を評価するためのアンケートを実施する実験を設計しました。

LCC は一般的に混乱を求めていること、つまり既存の政治・社会制度を混乱させ弱体化させたいという願望を持っていることが分かりました。これが、LCC が偽情報を広める傾向が高い理由かもしれません。この必要性は、自分自身の考えやグループが他のものより優れていると主張したいという根底にある欲求を反映しており、この欲求は誠実性の低い保守派の間で特に顕著です。

重要なのは、トランプ氏への支持、ソーシャルメディアで過ごす時間、政治的・経済的保守主義など、私たちが調査した他の要因のどれも、LCCが偽ニュースを共有する傾向が高いこととそれほど強く関連していなかったことです。

残念ながら、誠実さという性格特性に関する私たちの研究は、ニュース報道に正確さのラベルを貼っても誤情報の問題は解決しないことも示唆しています。

私たちは、ソーシャルメディアでよくある「物議を醸す」というラベルの付いたニュースは誤りであるのに対し、「支持的な」というラベルの付いたニュースは真実であるという意見に同意するかどうかを参加者に尋ねる調査を実施しました。

「支持」というラベルを付けると、リベラル派と保守派の両方が実際のニュースを共有する頻度が増加することがわかりました。しかし、LCC は、誤った情報に明確な警告ラベルが付いているにもかかわらず、高い頻度で誤った情報を共有し続けています。これらの参加者はファクトチェックシステムを信頼していないかもしれないが、調査結果は、LCC が意図的に混乱を引き起こす目的で偽のニュースを共有していることを示す証拠を提供している。

実際、私たちは別の調査を実施し、参加者に共有したいニュースが不正確であることを明示的に伝えました。その後、参加者は回答を修正する機会が与えられました。調査では、LCCは依然として他の航空会社よりも偽ニュースを共有する割合が高く、共有しようとしているニュースが偽であるという直接的な警告に対しても鈍感であることがわかった。

© アクシオス

つまり、第三者ファクトチェッカーからの警告は、LCC における特に露骨な虚偽情報の拡散を減らすのに効果的ではなかったことが判明しました。この結果は憂慮すべきものです。なぜなら、私たちの調査では、LCC が偽ニュースの蔓延の主な要因であるように思われるからです。

したがって、ソーシャル メディア ネットワークは、フェイク ニュースに警告ラベルを貼るだけでなく、別の解決策を見つける必要があります。真実が重要であるという仮定に基づく介入は不十分である可能性が高い。別の選択肢としては、ソーシャルメディア企業に、ワクチンや選挙に関する誤報など、他人に危害を加える可能性のある偽ニュースを監視し、そのようなコンテンツをプラットフォームから積極的に削除することを義務付けることが考えられる。

いずれにせよ、これらの企業がこれを効果的に実行する方法を見つけるまで、この問題は続くでしょう。その間、社会は偽りの情報を広めたことに対する代償を払うことになるだろう。 1月の国会議事堂襲撃事件で暴徒たちがたどった長い陰謀論の道筋が示したように、この種の虚偽の流布は深刻かつ破壊的な結果をもたらす可能性がある。

文/アッシャー・ローソン＆ヘマント・カッカール

翻訳：アマンダ

校正/Yord

オリジナル記事/www.scientificamerican.com/article/personality-type-as-well-as-politics-predicts-who-shares-fake-news/

この記事はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス（BY-NC）に基づいており、AmandaがLeviathanに掲載しています。

この記事は著者の見解を反映したものであり、必ずしもリヴァイアサンの立場を代表するものではありません。